レスキューホテルとは

ホテルの客室を災害時にすみやかに被災地へ移設し、仮設宿泊所としてご利用いただくしくみです。

デベロップの新型コンテナホテル「ザ・ヤード」シリーズは、コンテナの移設性やフレキシビリティを最大限生かすため、通常のコンテナ建築でおこなうコンテナの連結や積み重ねを極力おこなわず、建築用コンテナモジュール1ユニットを、独立した1棟・1客室として運営する、新しいタイプのコンテナホテルです。

この特長により、「ザ・ヤード」シリーズは、地域の需要に合わせてスピーディかつ低コストでホテル開発を進めることができ、また需要の変化にも柔軟に対応することができます。

「レスキューホテル」のコンセプトは、「ザ・ヤード」シリーズのこれらの特長を公益分野に活かすことを目指したものです。全国に展開された「ザ・ヤード」が、平時には観光やビジネスに利用され、災害時には被災地にすみやかに駆けつける「レスキューホテル」となります。

ホテル並みの快適な仮設宿泊所としての利用の他、休憩所、診療所など多目的に利用可能です。

  • ホテルの標準装備をそのまま使用することで長期滞在も可能な仮説宿泊所となるほか、ベッド等を撤去した空間を現地のニーズに合わせて多目的に利用することも可能です。
  • 照明・空調を使用するため電気工事は最低限必要です。
  • バス・トイレを使用しない場合は上下水工事、プロパンガス設置工事は不要です。
  • 全客室にエアコンが装備されるほか、ホテルの標準装備を使用可能です。

災害対応における一般的な仮設住宅との比較

設置のスピードに優れ、持病を持つ方や高齢者などの一次対応に威力を発揮。移設による二次利用も容易です。

応急仮設住宅(応急建設住宅) 応急仮設住宅(応急借上げ住宅) レスキューホテル
提供までの
期間
建設に要する期間が必要(通常、 着工から完成までに3~4週間程度必要)※注1
  • 既存の住宅を活用することから 比較的短期間に提供可能
  • 空家がない場合は対応不能
  • 最速での設置が可能
住宅の特徴
  • 被災地の近くで立地が可能
  • 同じ場所にまとまった戸数を確保することが可能
  • 従前のコミュニティの維持が比 較的容易
  • 入居者への効率的な生活支援・情報提供が可能
  • 被災地の近くで提供が困難(物件は使用不能の可能性大)
  • 近隣でまとまった戸数を確保できるかは不明(基本的に困難)
  • (建設仮設と比較して)住宅居住性のレベルは高い(立地・間取りの選択が比較的容易)
  • 被災地の近くで立地が可能
  • 一時避難所への併設、自宅敷地等への2次移設など柔軟な設置 が可能。
  • 撤去・廃棄物がほとんど発生しない。
課題
  • 建設コスト(概ね550~600万 円程度)※注2
  • 撤去、廃棄物処理が必要
  • 退去時の原状回復の問題(住宅所有者との調整)
  • 被災者が継続居住を希望した場合の調整
  • 広さ(キッチンがない)
  • 電気・上下水道インフラへのアクセス
  • 提供数に上限あり
  • ※注1 着工からは3~4週間だが、着工まで2か月程度を要するケースも多い(当社調べ)。万一に備え、平時に 安価に契約を締結できることが被災時の住民の暮らしの維持に大きな意味を持つ。
  • ※注2 応急建設住宅は戸あたり600~850万円の建設コストを要するのが現実(当社調べ)。
  • 参考: 内閣府防災情報のページ「被災者の住まいの確保」より抜粋・追記

新型コロナウイルス対策への活用

「動くホテル」の特長が、新型コロナウイルス対策に威力を発揮します。

(1)拠点隣接性

  • 地域の医療拠点・行政拠点の駐車場への設置など、最も運用効率の高い場所に、当該拠点の対処能力を拡充する形で設置できます。

(2)空間開放性

  • 解放空間が「3密」の発生を抑え、濃厚接触の可能性を低減できます。
  • 院内感染の可能性を抑えることが期待できます。

(3)フレキシビリティ

  • 自由なレイアウト設計により、対応従事者の感染危険性を低減できます。
  • 状況に応じて設備の増減をコントロールでき、他拠点での移設再利用も容易です。

最適な場所に、病室・事務所・待機所・ランドリー・子供用施設などを最短1日で移設します。